ASK21

クラス:Two Seater-Class or Club-Class
製造国:Germany
製造者:Alexander Schleicher
設計者:Rudolf Kaiser
初飛行:6 February 1979
製造数:1000+

概要

ASK 21GFRP製のT字翼を持つ複座グライダーである。ASK 21は初心者用の練習を主眼に設計されているが、クロスカントリーや曲技飛行にも適している。

開発

ASK 21は初期訓練と単座飛行の間の隔たりを縮める現代複座機の必要性から、ASK 13の後継機として、ルドルフ・カイザー(en:Rudolf Kaiser)によって設計され、アレクサンダー・シュライハー社(en:Alexander Schleiche)による初めての完全GFRP製の複座機となった。
試作機の初飛行は1979年2月6日に行われ、1979年から量産が開始された。今日まで生産は続いており、すでに1000機以上生産された。
2004年12月にはセルフ・ローンチ型のASK 21 Miの初飛行が行われた。
また、改良版のASK21Bが2018年より量産されている。

構造

操縦席は前後に配置され、それぞれに操縦装置が付いている。ラダーペダルと背もたれは調節可能である。
胴体は二層のGFRPのハニカム構造からなり、軽量での乗員保護を可能にしている。
T字尾翼には水平安定板とトリムとオートコネクションのエレベーターがある。
着陸装置は2つか3つのギアからなり、メインギアには油圧式のディスクブレーキがある。
主翼は中翼配置の単葉片持翼でフラップはなく、上面にはシェンプヒルトタイプのダイブブレーキがある。ウィングチップは下にさがっており、翼端保持者なしで離陸するためのウィングスキッドの役目を果たしている。

飛行特性

厚い翼断面のため低速特性が良好で飛行規程上の失速速度は約65km/hである。
また、失速特性はとても穏やかである。水平飛行で速度が抜けてくるとバフェッティングを起こし、パイロットに失速が近付いていることを知らせる。この状態では機首が落ちるということはないが昇降計が高い沈下率を示し、バフェッティングが持続する。上向きに10度から20度のピッチで維持が可能である。さらに速度が抜けると機首が下がり自然に通常飛行に回復する。

スピンに入る傾向はほとんどない。

派生型

ASK 21 Mi
操縦席後方に格納式のIAE R50-AA ロータリー エンジンを搭載したプロペラが搭載されている。 ASK 21のセルフローンチモデルである。

Vanguard TX.1
英国国防省が発注した航空士官候補生の訓練機モデル。

ASK21B
ASK 21 の改良版モデル。
オートコネクション、スピンバラストの内蔵、キャノピーの改良、エルロンの改良等が施されている。

諸元

一般事項

  • 乗員: 2
  • 全長: 8.35 m (27 ft 5 in)
  • 全幅: 17 m (55 ft 9 in)
  • 全高: 1.45 m (4 ft 9 in)
  • 翼面積: 17.95 m2 (193.2 sq ft)
  • アスペクト比: 16:1
  • 翼断面: Wortmann FX S02-196(翼根)・Wortmann FX 60-126(翼端)
  • 自重: 360 kg (794 lb)
  • 最大離陸重量: 600 kg (1,323 lb)

パフォーマンス

  • 失速速度: 65 km/h (40 mph, 35 kn)
  • 超過禁止速度: 280 km/h (170 mph, 150 kn) in smooth air
  • 悪気流速度: 200 km/h (110 kn)
  • 最大航空機曳航速度: 180 km/h (97 kn)
  • 最大ウィンチ曳航速度: 150 km/h (81 kn)
  • 最大耐荷重: +6.5 -4 at 180 km/h (97 kn)
  • 最良滑空比: 34 at 90 km/h (49 kn)
  • 降下率: 0.64 m/s (126 ft/min) at 67 km/h (36 kn)
  • 翼面荷重: 33.4 kg/m2 (6.8 lb/sq ft)
ASK21 三面図